サービス更新:2022年12月
12月は市場にとって比較的静かな月であり、休暇中にビットコインとイーサリアムのボラティリティは数年来の低水準まで低下した。多くの休暇を欲していたGlassnodeチームにとっては12月はハードワークであったが、祝祭期間を楽しむために必要な休暇は十分取ることができた。
今月の指標、コンテンツ、製品リリースの概要は以下の通りである。
・プロダクト間のハブとなる新しいディスカバリーページ。
・今週のオンチェーンニュースレター(2件)では、市場参加者間の広範にわたる資本のリセットと2022年に対する包括的なレビューを取り上げている。
・ダッシュボード(4件)はアドレスアクティビティと供給ダイナミクスの両方を分析するイーサリアムダッシュボード(2件)を含む。また、コアオンチェーンダッシュボードを更新しリリースした。
・ワークベンチの構成(23件)では、ASICマイニングフリートのモデリングから様々な新しいイーサリアムのアドレスと供給の構成に至るまで、多数の指標を含む。
新たに公開したディスカバリーページは、新しくユニークなダッシュボードやワークベンチ、最新の考察記事を見つけるためのナビゲーションや探索のハブとして機能するように設計された、パーソナライズされたランディングページである。表示されるコンテンツは、あなたのアセットの好みに沿ったものとなっている。
デジタル資産業界は11月初旬に起こったFTX崩壊の影響を消化し続け、12月の大部分は大きなイベントがなく終了した。このことは、BTC市場が12月を通してわずか1,400ドルの狭い範囲に留まるという極めて静かな値動きに表れている。
デジタル資産における史上最大のデレバレッジイベント(WoC 49)の後、ビットコインの実現総額は、2021年5月以降のすべての資本流入が一掃されたように減少している。オンチェーン取引は緩やかに増加しているものの、取引量はまだ十分ではない。
そして、混沌かつ不安定で、財政的に深い痛みを伴った2022年の幕を閉じるにあたり、ビットコイン、イーサリアム、ステーブルコイン市場の観点から1年を振り返り、現状に対する解説(WoC 50)で1年を締めくくった。「今週のオンチェーン」は1月9日に再開する予定であり、またエキサイティングな1年を“オンチェーン”上で記録することを楽しみにしている。
「今週のオンチェーン」ニュースレターの公開
・WoC #49: 資本のリセット (レポート, ビデオ)
・WoC #50: 2022 今年のオンチェーン (レポート, ビデオ)
Glassnodeでは、データに基づく洞察がデジタル資産市場における最大の疑問の多くに答えてくれると信じている。そのため、文脈を理解するのに役立ち、コアとなる疑問に答える4件のダッシュボード一式をリリースした。
・ETHコアオンチェーン - このダッシュボードには、イーサリアムブロックチェーンの基礎的なコンポーネントとパフォーマンスを解説する一連の指標が含まれている。
・ETHアドレスコホート - このダッシュボードでは、ETH コインの残高によって定義された特定のコホートに該当するアドレスの数の概要が表示されている。
・ETHアドレス供給量の変化 - 以下の一連の指標は、様々なイーサリアムコホートについて、保有する総供給量と30日間の残高変化を示している。
・BTCマイニングASICフリート - このダッシュボードには、グローバルのビットコインASICフリートの規模、エネルギー需要、収益性、効率を時系列で特徴づけ、評価するためのモデルやツールがいくつか含まれている。
ワークベンチは、あなたのビットコインやイーサリアム、暗号市場の分析を向上させるために、指標のカスタムと描出することができる我々の最高のツールである。今月、私たちは23件の新しいワークベンチの構成をリリースした。
マイナー:
・ASICフリートデバイス数
・ASICフリートグローバル消費電力
・ASICフリート1日あたりの収益[BTC/日]
・ASICフリート1日あたりの利益[USD/日]
・ASICフリート損益分岐点
・ASICリグの収益性 (S9 Antminer)
・ASICリグの収益性(S19 XP Hyd Antminer)
イーサリアムのアドレス:
・トランザクション、送金、コントラクトコール
・新規アドレスのモメンタム
・アクティブアドレスモメンタム
・プランクトンのアドレス数
・エビのアドレス数
・カニのアドレス数
・フィッシュのアドレス数
・サメのアドレス数
・クジラアドレス数
・メガクジラのアドレス数
・シュリンプのネットポジション推移
・カニのネットポジション推移
・フィッシュのネットポジション推移
・サメのネットポジション推移
・クジラのネットポジション推移
・メガクジラのアドレス数
今月のコンストラクション: ASICフリート 1日あたりの収益(BTC/日)
この指標は、様々なASICリグモデルにおける1日あたりの理論上のBTC収益を計算したものである。この計算では、電力やASIC CAPEXなどのコストは考慮されていないため、 1リグごと、1日あたりに得られるBTC収益のみが反映される(100%起動状態と仮定)。
1日あたりの収益 = ASIC Th / ハッシュレート * ブロック報酬(手数料を含む)
アナリストは、ワークベンチの数式f5を調整し、獲得収益からBTC建てのコスト値を差し引くことで全維持コスト($/kWh)を評価することができる。以下のリファレンスASICリグモデルを検討している:
・🟣 S9 Antminer (13.5 Th, 1323W, 2017年2月)
・🔵 S17 Antminer (56Th、2520W、2019年4月)
・🟡 S19 Pro Antminer(110 Th、3250W、2020年5月)
・🔴 S19 XP Hyd Antminer(255 Th、5304W、2022年10月)