収益が減りつつある弱気相場
先週のLUNAとUSTの破綻に伴う業界全体における売り相場の後、市場はレンジ相場期に入っている。ビットコイン価格は、高値31,300ドルから安値28,713ドルの間という比較的狭いレンジで取引された。
ビットコイン市場はこれで8週連続の下降相場となり、週足の陰線のローソク足が連続した時期は史上最長となった。今週は、ビットコインとイーサリアムにおける短期(月足)と長期(4年足)の両方における収益のプロファイルに注目する。ここから、今回のドローダウンがアセットクラス全体の市場パフォーマンスに著しい打撃を与えていることがわかる。
さらに、デリバティブ市場の評価では、少なくとも今後3~6カ月間はさらなる下落の恐れがあるとの見通しが示されている。オンチェーンを見ると、イーサリアムとビットコインのブロックスペースにおける需要が数年来の低水準に落ち込んでおり、EIP1559によるETHの燃焼速度も過去最低となっていることが分かる。
価格の低迷、デリバティブの価格に対する恐怖感、ビットコインとイーサリアムのブロックスペースの需要が極めて乏しいことが相まって、買い手に対しては今後も逆風が吹くと推測される。
翻訳について
今週のオンチェーンは、スペイン語、イタリア語、中国語、日本語、トルコ語、フランス語、ポルトガル語、ペルシア語、ポーランド語、ギリシャ語に翻訳されている。