サービスの更新:2022年8月
8月もGlassnodeの指標、コンテンツ、サービスのリリースで忙しい月となった。今月の簡単なサマリーは以下の通りである:
・今週のオンチェーンニュースレター(5件):弱気相場の急反騰と、デリバティブ市場におけるイーサリアムマージへの推測をカバーした。
・新たな資産をサポート(4件):APE、SHIB、SAND、stETH
・イーサリアム取引の内訳指標(24件):ガス使用量、ステーブルコイン、ERC-20トークン、DeFi、NFT、ブリッジ、バニラETH送金のトランザクション需要を調査している。
・スタジオの新しい指標(5件):供給量変化の前年比、オプションの予想変動率曲線など。
・ワークベンチの構築:12件のデリバティブ指標、6件のマーケットインジケータ、1件のマイナーキャピチュレーションリスクツール。
・新たなマーケットパルスレポート(5件):高値と底値を検出するための新しいワークベンチの構築を含む。
8月はビットコインにとって再び不安定な月となり、市場は弱気相場におけるラリー(WoC 31)と想定できるものを経験し、最終的にそのようになった(WoC 34)。価格は24.5kドルの局地的な高値から取引され、19.5kドルの調整レンジにおける安値へ向かった。また、イーサリアムの先物・オプション市場には、投資家がBuy-the-rumour(噂による買い)、Sell-the-news(セル・ザ・ニュース、事実による売り)スタイルのイベントに賭けたことで、膨大な投機プレミアムが流入した(WoC 32)。
ビットコインについては、長期保有者がコインを消費して売却することに消極的である一方(WoC 33)、短期保有者は最も良いエントリー価格を求めて争うという二分化が続いている。総需要の指標は依然として乏しく、ビットコイン市場は糸のようにぶら下がっている状態である (WoC 35)。
今週のオンチェインニュースレターのリリース
・WoC #31:弱気相場におけるラリーの始まりか?(レポート、動画)。
・WoC #32:イーサリアムマージに賭ける(レポート、動画)
・WoC #33: コイン成熟度の試練 (レポート、動画)
・WoC #34: 弱気相場の蜃気楼(レポート、動画)
・WoC #35: かろうじて持ち堪えているビットコイン (レポート、動画)
新たなアセットをサポート
新たに4つのトークンのサポートをリリースした:
・ApeCoin(APE)
・Shiba Inu(SHIB)
・The Sandbox(SAND)
・Lido Staked ETH(stETH)
新しいイーサリアム・ブレイクダウン指標[T3]
今月、我々は24件の新しいイーサリアム取引の内訳指標の一式をリリースした。ガス使用料、ステーブルコインのトランザクション需要、ERC-20トークン、DeFi、NFT、ブリッジ、バニラETHの送金量について調査している。指標は、絶対値と相対値の両方で利用可能である。
・バニラ: バニラ取引によるガス使用量(絶対値)、バニラ取引によるガス使用量(相対値)、バニラ取引量(絶対値)、バニラ取引量(相対値)
・ステーブルコイン:ステーブルコインによるガス使用量(絶対値)、ステーブルコインによるガス使用量(相対値)、ステーブルコイン取引量(絶対値)、ステーブルコイン取引量(相対値)
・ERC-20トークン:ERC-20トークンによるガス使用量(絶対値)、ERC-20トークンによるガス使用量(相対値)、ERC-20トークン取引量(絶対値)、ERC-20トークン取引量(相対値)
・DeFi:DeFiによるガス使用量(絶対値)、DeFiによるガス使用量(相対値)、DeFi取引量(絶対値)、DeFi取引量(相対値)
・NFTs:NFTsのガス使用量(絶対値)、NFTsのガス使用量(相対値)、NFTs取引量(絶対値)、NFTs取引量(相対値)
・ブリッジ:ブリッジによるガス使用量(絶対値)、ブリッジによるガス使用量(相対値)、ブリッジ取引量(絶対値)、ブリッジ取引量(相対値)
ビットコイン供給量変化の前年比指標[T3]
米国、EU、アジアの取引時間において、保有/取引されるビットコイン供給量のシェアにおける変化の前年比の推定値を提供する3つの新しいビットコイン指標をリリースした。ビットコイン供給のジオロケーションは、確率論を用いてエンティティレベルで行われ、エンティティの残高は、その場所であることに対して高い確実性を持つ場合にのみ、それぞれの地域の供給として示す。
・米国の供給量変化の前年比
・EUの供給量変化の前年比
・アジアの供給量変化の前年比
BTCとETHのオプション予想変動率曲線[T3]
ボラティリティ・スマイル(Volatility Smile)は、選択した有効期限に対して、異なる権利行使価格のオプションの予想変動率を示している。このスマイル(曲線)の急勾配と形状は、オプションの相対的な割高の程度を評価し、市場がどのようなテールリスクを価格に織り込んでいるかを測定するために使用できる。
・オプションの予想変動率曲線
・オプションの予想変動率の期間構造
マーケットパルスは、Glassnodeチームによる新しいレポートシリーズで、Glassnodeフォーラムの上級会員とプロフェッショナル会員にのみ提供されている。マーケットパルスレポートは、パワーユーザーとしてGlassnodeの一式に対して価値を最大化する方法についてのユニークな洞察を提供している。オンチェーンや市場のコンセプトにおける創造的、技術的、教育的な要素を探求し、特筆した段階的なワークベンチのデモストレーションやガイドを添えている。
マーケットパルスのリリース
・ビットコインユーティリティの最新情報:ネットワーク利用率を用いて市場を測る(フォーラムポスト)
・使用済アウトプットと使用済取引高の違い(フォーラムポスト)
・平均値と中央値によるネットワーク参加率の理解(フォーラムポスト)
・個々のマイナーのハッシュレートシェアを推定するためのGlassnodeツールの使用(フォーラムポスト)
・サイクルトップ/ボトムの検出:オンチェーン分析におけるドリルコンセプトの活用(パブリックポスト、フォーラムポスト、チャート)
下のチャートはビットコインのサイクルトップとボトムを検出するもので、当社のアナリストがハードロック・ドリリングのエンジニアだった経験を活かして開発したものである。市場の極端で発生する傾向がある、投資家の収益性と価格のボラティリティの相関が崩れる価格帯を特定している。この記事はInsightsブログで公開され、現在ワークベンチ構造物としてライブで利用可能である。
ワークベンチは、あなたのビットコイン、イーサリアム、暗号市場の分析を向上させるために、指標のカスタムと可視化するための我々の最高のツールである。今月は13件のデリバティブ指標用の新しいワークベンチ構造物をリリースした。
デリバティブ
・年率換算の無期限調達金利 vs 3ヶ月ベーシス (BTC、ETH)
・無期限先物の占有率 (BTC, ETH)
・清算総量(BTC、ETH)
・オプションのプット/コール比率(BTC、ETH)
・オプションのプット/コール建玉(BTC、ETH)
・オプションのプット/コール取引量(BTC、ETH)
市場指標
・ビットコイン:リスクリザーブ(調整後)
・ビットコイン:売り手のリスク率
・ビットコイン:小口と大口の相対的な活動状況
・ビットコイン:4年 CAGR
・イーサリアム:4年 CAGR
・イーサリアム:月間収益
マイナー
今月の構造物:ビットコイン・マイナー・キャピチュレーション・リスク
マイナーキャピチュレーションリスクのツールは 2 つの部分からなるモデルで、潜在的なマイナーの収入ストレス (Puell Multiple) と観察されたハッシュレートの低下 (Difficulty Ribbon Compression) の間における合致点を探る。このモデルは、マイニング業界でキャピチュレーションのリスクが高まっている期間を明らかにするものであり、これにより苦境にあるマイナーのバランスシートから追加のBTCが売却される可能性がある。モデルは以下のように構成されている:
・🟠ピュエル・マルチプル(PM)は、マイナーの米ドル建て総収入を1年平均と比較して追跡する。1.0未満の値は、マイナーの収入が年間平均より低いこ とを示し、0.6未満の値は、通常は財務的ストレスが高まって いる期間と関連している。
・🟣 難易度リボン圧縮(DRC)は、ハッシュレートがオフラインになる時にプロトコルの難易度が統計的に有意に低下するシグナルである。これは、マイニングリグが収入ストレスのためにスイッチが切られ、採算が合わなくなっていることを明示的に観測している。
・🟨マイナー撤退リスクの上昇は、両方の指標が有意な底値を示す期間を強調しており、これは一般的に極端な弱気市場の底と相関し、マイナー撤退イベントに対するリスクの上昇を示す。PM + DRC < 0.65の閾値は、マイナーのキャピチュレーション・リスクの上昇における定義として選択されている。