サービス更新:2022年10月
10月はGlassnodeにとって非常にエキサイティングな月となった。ポートフォリオ追跡と納税管理のプラットフォームであるAccointing.comの買収を誇りに思う。これは、業界をナビゲートし、デジタル資産市場においてデータに基づく意思決定を行うための最高のツールとデータ、比類のない洞察を投資家に提供するという我々のミッションの次のステップである。
詳細については、当社の発表ブログ記事をご覧ください。
また、今月は新しい分析レポート、ワークベンチ構成、ダッシュボードの発行で忙しい月となった。今月の指標、コンテンツ、製品リリースの概要は以下の通りである:
・今週のオンチェーンのニュースレター(4件):新たなハッシュレートのATH、デジタル市場におけるボラティリティの増加、強気相場または弱気相場のケースについて取り上げている。
・スタジオの新しい指標(9件):実現ボラティリティの新しい指標について解説している。
・ダッシュボード(9件):寿命と実現価値に関するチュートリアル(2件)、新しいビットコインダッシュボード(7件)を含む。
・ワークベンチのコンストラクション(26件)
・新しいマーケットパルスレポート(2件)
10月は、ビットコインの取引が18.5~20.0kドルの範囲で推移し、市場の価格変動が歴史的に静かな月となった。しかし、デジタル資産市場において沈黙の期間が続くことはほとんどなく、ボラティリティは発生し(WoC 41)、参加者のオンチェーン収益性とデリバティブ領域のいずれもがそのことを示している。先物建玉はBTC建てで最高値を更新し(WoC 42)、月後半には心理的抵抗線である20kドルを突破した。
マイナーは依然として大きなストレスを抱えており、収益性はサイクルにおける最低水準まで低下し、ハッシュレートはATHを更新(WoC 40)、フリンジマイナーはさらに深刻なストレスにさらされている。切迫したボラティリティと定まらない方向性が続く中、市場が決断の時を迎えるにあたり、強気相場と弱気相場の両方の可能性を提示した (WoC 42)。
週刊オンチェーンニュースレターの公開
・WoC #40:ハッシュレートが最高値を更新(レポート、動画)
・WoC #41: 嵐の前の静けさ(レポート、動画)
・WoC #42:コイルばね(レポート、動画)
・WoC #43: ビットコインにおける強気相場と弱気相場の可能性(レポート、動画)
Glassnodeでは、データに基づく洞察がデジタル資産市場における最大の疑問の多くに答えてくれると信じている。そのため、文脈を理解するのに役立ち、コアとなる疑問に答える7件のダッシュボードの一式をリリースした。さらに、オンチェーン分析分野における入門的な教育を提供することを目的とした2件のチュートリアル・ダッシュボードを公開した。
公開・更新したダッシュボード
・マイナーのコア
・マイナーによるキャピチュレーションリスク
・HODlerサイクルの監視
・供給と希少性
・ステーブルコインの供給量
・ステーブルコインのオンチェーン活動
・ステーブルコインと取引所
チュートリアルのリリース
・チュートリアル:実現価値と未実現価値の紹介
・チュートリアル:コイン寿命(Lifespan)の紹介
新たなBitcoin指標一式:実現ボラティリティーの年率指標
今月、我々は新しい実現ボラティリティ指標の一式を公開した。実現ボラティリティは、市場のリターンの平均値から導き出したリターンの標準偏差と考えることができる。実現ボラティリティの高い値は、その市場が高いリスクを伴う局面にあることを示している。
・年率換算実現ボラティリティ (1週間)
・年率換算実現ボラティリティ (2週間)
・年率換算実現ボラティリティ(1ヶ月)
・年率換算実現ボラティリティ (3ヶ月)
・年率換算実現ボラティリティ(6ヶ月)
・年率換算実現ボラティリティ (1年)
・年率換算実現ボラティリティ(全体)
マーケットパルスは、Glassnodeチームによる新しいレポートシリーズで、Glassnodeフォーラムの上級会員とプロフェッショナル会員にのみ提供されている。マーケットパルスレポートは、パワーユーザーとしてGlassnodeの一式に対して価値を最大化する方法についてのユニークな洞察を提供している。オンチェーンや市場のコンセプトにおける創造的、技術的、教育的な要素を探求し、特筆した段階的なワークベンチのデモストレーションやガイドを添えている。
マーケットパルスの公開
・ネットワークの健全性について理解する(フォーラムの投稿)
・流動性の均衡およびビットコインのサイクル(フォーラムの投稿)
下のチャートは、ビットコイン:供給の収益性ストレス比率(Supply Profitability Stress Ratio)であり、熱力学の原理を利用し、レバレッジの法則と供給の収益性ストレスの間の類似性を識別するために開発されたものである。この指標は、損失における供給の相対的な大きさによって与えられるストレスを測定し、縮小および拡大する収益性のレジームを識別する。この投稿は、Glassnodeフォーラムで公開され、現在ワークベンチのライブコンストラクションとして利用することができる。
ワークベンチは、あなたのビットコイン、イーサリアム、暗号市場の分析を向上させるために、指標のカスタムと可視化するための我々の最高のツールである。今月、我々は新しいワークベンチコンストラクションをリリースした。
ステーブルコイン
・ステーブルコイン:アクティブアドレス
・ステーブルコイン:残高がゼロではないアドレス
・ステーブルコイン:送金回数
・ステーブルコイン:送金取引高
・ステーブルコイン:取引所の残高
・ステーブルコイン:取引所のネットフロー取引高
・ステーブルコイン:取引所への流入量
・ステーブルコイン:取引所からの流出量
・ステーブルコイン:取引所ネットポジション変化
・ステーブルコイン:取引所の購買力
・ステーブルコイン:スマートコントラクトの供給
・ステーブルコイン:スマートコントラクトの供給におけるネットポジション変化
ビットコイン
・ビットコイン:実現損益
・ビットコイン: 実現価格とMVRV
・ビットコイン:実現RVT比率
・ビットコイン:コイン1枚あたりの平均寿命
・ビットコイン:マイニングされた21Mの供給の割合
・ビットコイン:最後にアクティブになってから1年以上経過した供給の年齢帯
・ビットコイン:最後にアクティブになってから6ヶ月未満の供給
・ビットコイン: 収益または損失を持つ供給
・ビットコイン: 損失を持つ長期保有者と短期保有者の供給
・ビットコイン: 収益を持つ長期保有者と短期保有者の供給
イーサリアム
マイナー
・ビットコイン:マイナーの残高(Patoshiなどを差し引いたもの)
・ビットコイン:マイナーのカバー率
・ビットコイン:マイナーの収益と年間平均の比較
今月のコンストラクション:コインあたりの平均寿命
この指標は、コインごとに保持されている平均寿命(平均的な HODL 波動の年齢)を示している。これは、以下の原則に基づく。
コインの各単位は、1日あたり同量のコインデーを生成する。コイン供給量の一部は毎日消費され、蓄積されたコインデーは破壊される(破壊されたコインデー、CDDと呼ばれる)。破壊されずに残ったコインデーを集計し、流通供給量で割ることで、コイン1枚あたりの平均寿命を得ることができる。
この指標には以下のような結果を示している。
・🟠破壊された寿命の総数 = 破壊されたコインデー(CDD)
・🔵創造された寿命の総数=流通供給量
・🔴 コイン1枚あたりの平均寿命(日数)
平均寿命指標における上昇トレンドは、寿命の破壊よりも HODLing が行われていることを示す。下降トレンドは、長期投資家がコインを大量に消費していることを表し、より一層急な下降トレンドでは、さらに多くのコインを消費していることを示している。